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ばね指でお悩みの患者さんのために

ばね指でお悩みの患者さんのために”   

2025年2月26日

ホームページを見ていただいてありがとうございます。

このホームページはばね指と当院で行っている日帰り手術についての記事を掲載しております。閲覧していただければ幸いです。

ばね指はなぜ起こる?なぜ痛い?

ばね指は一般的に50歳以降の女性の親指(母指)と中指に多く起こりますが、男性にも起こります。原因は男女とも性ホルモンの減少、指をよく使う環境、病気などいろいろな要因が重複しており、患者さんによってばね指の原因には違いがあるように思われます。手のひら側の腱は浮かび上がらぬように骨についている腱鞘というトンネルの中を移動(滑動)しています。解剖学的に異常を起こすところは腱鞘の内側にある腱鞘滑膜です。滑膜の炎症と肥厚により腱鞘の空間が狭くなり、腱が圧迫され、移動し(滑動)にくくなります。痛みは滑膜の腫れにより腱鞘腔内の内圧が高まり、神経終末(痛みを感じる神経組織)が刺激され起こります。

手術件数の増加、手術費用、術後の評価:

当院では安永式腱鞘切開刀を用いた腱鞘切開術を28年間続けており、1997年より統計を取り始めてから2025年1月までの間に累計7500指のばね指の手術を行いました。手術件数は年々増えておりましたが、コロナ感染による外出抑制期間の3年間は減少しました。しかし、規制が解除されてから手術件数は著しく増加しており、昨年度の手術件数は一年間で901指となりました。当院では保険診療を行っており、患者さんの手術費用は3割負担の場合でも9000円程度と高くありません。当院のホームページでは宣伝活動は行っておりませんが、患者さんからの評価が高いためか、口コミ、知人、同僚の紹介などで多くの患者さんが来院しております。当院で手術を受けられた患者さんの統計から特徴的なことを述べさせていただきます。

ばね指 年度別 手術件数

年齢と手術件数との関連:

20から40歳代の患者さんは働き盛りで活動性が高く、子育て、仕事(パソコン入力、工場での手作業など)、スポーツ活動(テニス、バトミントン、ゴルフなど)、趣味(ギター、バイオリン、ピアノなど)で手指をよく使うにもかかわらず手術件数は多くはありませんでした。50歳以降の患者さんの手術件数は、男女とも増加していました。特に50歳代女性の手術件数の増加が顕著でした。40歳までの世代と比べ活動性が高くないにもかかわらず、手術件数が増えていた原因として、男女とも加齢に伴う性ホルモンの減少による体質の変化、いわゆる更年期障害などの関与が考えられました。手術に至る場合は、体質の変化に加え仕事、スポーツ、趣味などで手指をよく使う患者さんに多いように思われました。つまり50歳以降で活動性の高い患者さんは保存的治療での治癒率が低く、手術適応が多くなると考えられます。

病気とばね指との関連

糖尿病、関節リウマチ、腎不全で透析をしている患者さん、また乳癌の治療のため女性ホルモン抑制剤を服用(ホルモン療法)している患者さんは、年齢に関係なくばね指になりやすく、ステロイド注射、シーネ固定などの保存治療で軽快せず、手術に至ることが多いように思われます。糖尿病、腎不全の場合、代謝異常による腱鞘炎が起こりやすくなります。ばね指の発症と糖尿病、関節リウマチ、腎不全、乳癌(ホルモン療法)などとの相関性は高いと思われました。

 

年代別 手術件数

手術以外の治療法とその効果

ばね指の手術以外の治療方法はたくさんあります。その目的は大きく二つに分けられます。一つは痛みを和らげるため、二つ目は腱鞘の炎症、肥厚を改善させ正常な腱鞘空を取り戻すための治療です。痛みを和らげる方法としてマッサージ、電気、鍼などがあります。ばね指の発生原因は若い年代では指をよく使うため、高齢者では性ホルモンの低下と活動性の高さが主な原因となっています。そのほかに糖尿病、腎不全、乳癌のホルモン治療がばね指の原因となります。原因を考慮すると例えばマッサージや電気治療などは根本的原因を解決するものではありません。痛みは軽快するでしょうが腱鞘炎は軽快せずいたずらに無駄な時間と費用を費やするものと思われます。ステロイド注射は、滑膜腱鞘炎が治まりますが活動性が高いと再発します。3回以上の注射は腱を痛め断裂する危険があります。

 

ばね指の起こりやすい指、起こりにくい指:

当院で2020年から2024年までに手術した約  指のばね指を左手、右手の手術件数及び各指の手術件数を割り出し、ばね指の起こりやすい指、起こりにくい指を検討してみました。結果、ばね指は両手に同じ頻度で起こるわけではなく、両手の10本の指にも同じ頻度で起こるわけではありませんでした。手に関しては、手術件数は右手の方が左手より多かったことから、一般に右利きの人が多いため右手指がよく使われるためと考えられました。ばね指の原因は性ホルモンとは別に使用頻度も関与していると考えられます。各指の手術件数について:手術件数が多かった指は女性の場合、親指(母指)と中指、男性は中指と薬指(環指)でした。少なかった指は男女とも小指でした。中指は男女とも多かったが親指(母指)は女性に多く、男性に少なかった。ばね指の発生は指の使用頻度に関連すると考えられますが、親指(母指)については男女の発生頻度に大きな差が見られました。その原因として男女の日常生活や仕事での指の使い方、指の使用頻度、解剖的な違いなど様々な因子が考えられますがよくわかっていないように思われます。

 

 

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手術後、回復の早い指と回復に時間がかかる指:

 今までたくさんのばね指の手術を行ってきましたが、術後回復しやすい指とそうでない指があることが分かりました。痛みが早く軽快し、日常生活への復帰が早いのは親指(母指)と小指でした。痛みが長引き、動きが悪く、こわばりも長く続くのは中指でした。しかし、術後のこわばり、むくみに対しては、ケロイド治療に用いられるノイロトロピン、リザベンなどの薬の服用によって改善され、治療期間が短縮します。手術後の不具合は長くは続きません。従って、ばね指による頑固な痛みや不快な生活を強いられ、いつ軽快するかわからぬまま我慢するよりは、手術結果の良好な皮下腱鞘切開術の方が勝っているように思われます。

手術件数増加の理由:

当院での手術方法は、刃先の細い安永式腱鞘切開刀を用いた皮下腱鞘切開術を行っております。その手術手技はA1屈筋腱鞘の中枢側(手のひらの横皮膚線部)に小さい皮膚に穴をあけ、屈筋腱を傷つけないようにしながらA1腱鞘を開放するものです。麻酔は手関節部(手根管もしくはギオン菅)に麻酔剤を注射します。麻酔の注射は、ばね指の治療で行われる腱鞘注射と比べ、ほとんど痛みがありません。腱鞘切開が完了するまでの時間は皮膚切開後、数秒程度で済みます。手術による指神経損傷、感染症はありませんでした。術後の痛みは軽度で、手術当日から指を動かせます。3日後には手を水、お湯につけることも、入浴もでき、職場復帰、スポーツ復帰なども早期から可能となります。従来の皮膚切開の手術と比べ快適で、短期間で普通の生活ができるようになります。以上の理由から当院の治療が選ばれているのではと考えております。

当院のホームページには、独断的ではありますがばね指の原因、ばね現象の病態、治療方法などについての記事を掲載しております。当院のホームページがばね指で悩んでいる患者さんにとって参考になり、お役に立てれば幸いです

 

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